バターというととかく輸入商品に目が向きがちだが、本書では食の著書も多いスタイリストいとうまさこ氏の解説にはじまり、各バターのコメントでは富澤商店の長尾絢乃氏が登場し、国内の有名な乳業各社の商品だけでなく牧場併設の工房や製造所の商品、あるいは牧場に自社専用商品を製造してもらっている製菓業の商品など、幅広く紹介していく。
高品質そうなのにさほど高価ではないもの(もちろん市販品よりは高いが)やら、通販していないため地元でのみ流通の商品など、バター好きが「いつかは食べてみたい」と闘志を燃やし、各ページに付箋や栞をたくさん使いながらページを繰っていく姿が目に浮かぶようだ。
本の最後のほうでは、バターを使用した焼き菓子についても少し解説。
カタログ代わりに、一冊いかがかと、幅広い層におすすめしておく。